今回は、宮崎県児湯郡新富町にある「湯之宮座論梅(ゆのみやざろんばい)」へ行って参りました!
「湯之宮座論梅」は、田舎にある小さな梅園です。
そんな小さな梅園ですが、国指定の天然記念物に指定されていたり、三州三梅の一つと言われていたり、神武天皇ゆかりの地だと言われていたり、見どころがギュッとつまっている場所です。
そんな「湯之宮座論梅」の魅力をこの記事で紹介していきます♪
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この記事で分かること
「湯之宮座論梅」の利用時間・場所
「湯之宮座論梅」の設備など
「湯之宮座論梅」の歴史
「湯之宮座論梅」の由来
「湯之宮座論梅」の伝説
「湯之宮座論梅」の見ごろ
こんな人にオススメ!
九州地方の”三州三梅”と呼ばれる梅の木は、ここ!
国指定の天然記念物に指定された梅の木を見たい!
☆歴史や神話好きの方
神武天皇が梅の杖を突き立てて梅園ができたと言われています。
少なくとも江戸時代前期には存在していたことも判明しています。
湯之宮座論梅について
宮崎県新富町新田(にゅうた)にある「湯之宮座論梅」。
「湯之宮座論梅」には、国指定の天然記念物に指定されている樹齢600年(と言われている)の梅の木があります。
元はたった一本の木でしたが、横に伸び、地面について新しい枝となり、次々と繁殖していきました。
現在、約80株の梅の木が生えています。
座論梅の木は、臥竜梅(がりょうばい)という品種です。
臥竜梅は、幹や枝が横に広がり、竜が寝そべっている姿に似ていることから、そう呼ばれています。
宮崎市高岡町の「月知梅(げっちばい)」、鹿児島県の「藤川天神の臥龍梅」と合わせて、“三州三梅”の一つと言われています。
宮崎の「巨樹百選」にも選ばれています。
座論梅は、1本の寿命はそれほど長くないため、新たに出てきた株を大切に育成して、次世代株を育成してきたのではないかと言われています。
台風やコスガシバというガの幼虫による被害を受け、存亡の危機もあったそうですが、市の職員らの努力で現在の姿が保たれています。
湯之宮座論梅の利用時間・場所
INFORMATION
施設名 | 湯之宮座論梅 |
住所 | 〒889-1406 宮崎県児湯郡新富町新田 |
電話番号 | 0983-33-6029 新富町まちおこし政策課 |
見ごろ | 2月上旬から中旬 |
駐車場 | 無料あり |
ホームページ | 新富町公式ホームページ |
MAP
湯之宮座論梅の設備など
駐車スペースは、8台分(おもいやり駐車場含む)ありました。
目の前の湯之宮神社とセットで訪れる方も多いので、神社にとめる方もいらっしゃいます。
タクシー乗り場もありました。
お手洗いもキレイで、女性用トイレには洋式が2つありました。
ハンドペーパーはありませんでしたので、ハンカチ持参をオススメします。
湯之宮座論梅の歴史
佐土原藩5代藩主「島津 惟久(しまず これひさ)」が、「湯之宮座論梅」を詠んだ歌に登場しているため、少なくとも江戸時代前期には、現在の梅園が存在していたことが分かっています。
島津惟久
他にも、江戸時代後期・寛政の三大奇人と呼ばれた尊王思想家である「高山 彦九郎(たかやま ひこくろう)」が歌を詠んでいます。
高山彦九郎
文字がよく見えませんでしたが、「高山彦九郎の歌碑」がありました。
湯之宮座論梅の由来
「座論梅」という名前は珍しいですが、名前の由来には、いくつか説があるそうです。
- 「ザロミ」という梅の種類から
- 江戸時代に佐土原藩と高鍋藩の藩境争いの協議の場として利用されたから
- 幹や枝が横に広がるようすが、人々が語り合う様子に見えるから
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湯之宮座論梅の伝説
「神武天皇が美々津(現在の日向市)から東遷する際、湯之宮に梅の杖を突きたてたところ、今の座論梅ができた」
という言い伝えがあります。
湯之宮座論梅の近くには「湯之宮神社」があります。
湯之宮神社には、神武天皇が湯浴みをしたと伝えられる「神武天皇御湯浴場跡」が残っています。
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湯之宮座論梅の見ごろ
「湯之宮座論梅」の見ごろは、1月末~2月初旬のようです。
時期が早かったり遅かったりするので、開花情報などをたよりに来られると良いかもです。
座論梅 梅まつり
毎年、2月上旬頃の日曜日に開催される「座論梅 梅まつり」。
今年は、新型コロナウイルスの影響で中止となっています。
残念です。
第305飛行隊と梅
近くには「航空自衛隊 新田原基地」があるため、自衛隊の航空機が飛んでいます。
新田原基地には、2016年より「第305飛行隊」が所属しています。
この部隊のエンブレムは「梅」です。
元々は部隊発祥の地である、茨城県の偕楽園の梅の花をモチーフにしていたそうですが、移駐後「湯之宮座論梅」にちなむとされているそうです。
画像引用元:wikipedia
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まとめ
「湯之宮座論梅」は、いかがでしたでしょうか?
- 国指定の天然記念物に指定されている
- 樹齢600年と言われている梅の木がある
- 臥竜梅(がりょうばい)という品種
- “三州三梅”の一つと言われている
- 宮崎の「巨樹百選」にも選ばれている
- 少なくとも江戸時代前期には、現在の梅園が存在していた
- 神武天皇が梅の杖を突きたてて出来たという神話が存在する
- 見ごろは、1月末~2月初旬
- 毎年、2月上旬頃の日曜日に「座論梅 梅まつり」が開催される
※2021年は、中止
すごく田舎の小さな梅園ですが、上記のようなことを知ったうえで訪れると、違った目線で楽しめるのではないかと思います。
次回、梅まつりが復活して、にぎわうことを楽しみにしています♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。