今回は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある「高千穂峡」へ行って参りました!
「高千穂峡」は、阿蘇山の火山活動により噴出した溶岩流が五ヶ瀬川に流れ込み、その後、五ヶ瀬川に侵食され、”柱状節理”の美しい断崖となった峡谷です。
その大自然を間近で見ることのできる「ボート」や「遊歩道」が整備されていて、とても人気の高い観光地です。
高千穂峡だけでも複数の神話スポットがありますので、神話好きな方にもオススメです♪
そんな「高千穂峡」の魅力をこの記事で紹介していきます♪
この記事で分かること
「高千穂峡『遊覧貸しボート』」の利用時間・場所
「高千穂峡『遊覧貸しボート』」の受付方法
「高千穂峡」の見どころ
「高千穂牛レストラン 和(なごみ)」の利用時間・料金
こんな人にオススメ!
火山から噴火した溶岩流が長年冷やし固められ、川に侵食され、現在の高千穂峡ができました。
大自然を間近で感じたい方には、ボートや遊歩道がおススメです!
☆神話が好きな方
高千穂には、数々の神話スポットが存在しています。
高千穂峡にも神話スポットがありますので、ぜひ足を運んでみてください。
高千穂峡について
約12万年前と約9万年前の阿蘇山の火山活動により噴出した溶岩流が、五ヶ瀬川に流れ込みました。
「高千穂峡」は、その溶岩流が五ヶ瀬川に侵食され”柱状節理”の美しい断崖となった峡谷です。
国の名勝・天然記念物に指定されています。
これを柱状節理(ちゅうじょうせつり)といいます。
高さ80~100mの断崖が、約7km続くV字の大峡谷です。
高千穂峡『遊覧貸しボート』について
高千穂峡では『遊覧貸しボート(手漕ぎ)』に乗って、高千穂峡の柱状節理や滝を楽しむことができます。
乗船前には「救命胴衣」を腰に巻きます。
紐の部分が前になるように装着しました。
貸しボートは、一人が漕ぐスタイルでした。
定員人数は、3名まで(未就学児を含む場合は4名まで)となっています。
ボートを漕げるのは、中学生以上からです。
私は女性ですが、漕ぎはじめは苦戦したものの、すぐに慣れました。
流れも穏やかで、スイスイと漕ぎやすかったです。
ただ、ずっと漕いでいると腕が疲れますので(30分はかかります)、男性のサポートがあるとありがたいですね。
ペットとの乗船は禁止されていますので、ペットをお連れの方はご注意ください。
高千穂峡『遊覧貸しボート』の利用時間・場所
INFORMATION
施設名 | 高千穂峡 遊覧貸しボート |
住所 | 〒882-1103 宮崎県西臼杵郡高千穂町向山 |
営業期間 | 年中無休 運休:増水時、安全点検時 ※安全点検日1月・4月・7月・10月、梅雨や台風通過後には急遽安全点検を行う場合があります。 |
営業時間 | 8:30~17:00 (※最終受付16:30) ※待ち時間が発生した場合は、受付終了時刻が繰り上がります。 |
定休日 | 無し |
電話番号 | 0982-73-1213 高千穂町観光協会 |
基本料金(1艇) | 3,000円(税込) |
乗船料金 大人1名(小学生以上) | 1,000円(税込) |
乗船料金 未就学児1名(0~6歳) | 500円(税込) |
乗船時間 | 30分 |
延長料金 | 10分/300円(※下船時に現金支払) |
料金早見表 | ・大人1名 4,000円 ・大人2名 5,000円 ・大人3名 6,000円 ・大人1名+未就学児1名 4,500円 ・大人1名+未就学児2名 5,000円 ・大人2名+未就学児1名 5,500円 ・大人2名+未就学児2名 6,000円 ・大人3名+未就学児1名 6,500円 小学生以上・・・大人 小学生未満・・・未就学児(0~6歳) |
ボート乗船人数 | 手漕ぎボート1艇、定員人数3名(未就学児を含めた場合のみ最大で4名までの乗船可) ※ペット乗船禁止 |
駐車場 | ・第1御塩井(おしおい)駐車場 500円 ・第2あららぎ駐車場 300円 ・第3大橋駐車場 無料 ・第4押方駐車場 無料 |
予約 | 電話での予約は受け付けておりません。 ※ネット予約は乗船2日前(午前9時)までとなっております。 遊覧貸しボートネット予約サイト |
ホームページ | 高千穂観光協会 |
※2021年2月時点の情報ですので、来られる際は、あらかじめ公式ホームページ等でご確認ください。
MAP
高千穂峡『遊覧貸しボート』の受付方法
受付場所は、「第1御塩井駐車場(500円)」にあります。
受付方法は、下記2種類の方法があります。
予約受付
インターネットで事前予約
・乗船予定日の『「1週間前」午前9時~「2日前」午前9時まで』予約可
※電話での予約は行っていません。
当日受付枠
「当日受付枠」が設けられています。
「当日受付枠」は、ネット予約の状況により枠数が変動します。
当日受付の枠数が定員に達した時点で、受付は終了となるようです。
心配な方は、事前予約をオススメします。
2021年2月現在は、新型コロナウイルスの影響で人がほぼいない状況でしたが、混雑時には数時間待ちになることもありますので、お気をつけください。
高千穂峡の見どころ
柱状節理
冒頭でもお話ししましたが、高千穂峡の一番の見どころは「柱状節理」を間近で見ることができるところです。
周りの岩壁が“阿蘇山の溶岩”で、長い年月をかけて川に侵食され、美しい渓谷となりました。
自然の力を感じながら、ゆったりと過ごせる「高千穂峡」は、宮崎県民が自信をもってオススメしたい観光スポットです。
真名井の滝
「真名井の滝」は、“日本の滝100選”に選定されている滝です。
「真名井の滝」には、神話も存在しています。
これが「天真名井(あまのまない)」として湧水し、滝となって流れ落ちているとされています。
「天真名井(あまのまない)」は、高千穂町の「 槵觸(くしふる)神社」内にあります。
けやきの老木の根元から今も天然水が湧き出ていて、神々がお使いになる尊い水であるとされています。
美しい景観ですね。
遠くから眺めるより、ボートで近づいて見た方が格段に良いです。
ボートの操作ミスで、滝に当たらないようにお気をつけください。
※私は大丈夫でした。
カモ
先ほど、チラッと写真に写った「カモ」。
渓谷には、カモが数匹いました。
人に慣れていて、ボートについてきます。
上記写真の右側にあるように、ボートに乗る前に「カモのえさ」が200円で売ってありました。
「カモのえさ」は、ボーロです。
このエサをもらえることを知っているため、ボートに集まってきます。
ついてくるので、とてもカワイイです。
ボートやオールにぶつかることなく、上手によけながら泳いでいましたよ♪
癒しの一つの要素として、「カモ」の存在も大きいですね。
新橋久太郎水神
遊歩道側に「久太郎水神(きゅうたろうすいじん)」と書かれた鳥居がありました。
ひっそりと祀られています。
五ヶ瀬川の5つの支流には、五人兄弟の水神がそれぞれいるそうです。
そのうちの一人の水神が、ここに祀られています。
遊歩道
「久太郎水神」の鳥居の側の遊歩道から歩き始めました。
遊歩道は、約1kmあるそうです。
途中に、「ハート形のプレート」がびっしり並んでいる個所がありました。
旅の思い出に、胸の内を書いてみてはいかがでしょうか。
料金は、100円でした。
遊歩道の途中には「滝見台」が設置されています。
ここから「真名井の滝」を見ることができます。
この先も有名スポットがありますので、ぜひ歩いてみてください♪
所要時間は、10分~15分です。
七ツヶ池(ななつがいけ)
「滝見台」から進んですぐのところに「七ツヶ池(ななつがいけ)」があります。
七ツヶ池は、神話スポットです。
※鵜目姫命は、鬼八に捕らえられた姫
また、岩のうねりの間から「泉酒」が出ると伝えられています。
鬼八の力石(きはちのちからいし)
「鬼八の力石」も神話スポットとなっています。
鬼八を倒した後に、鬼八が蘇生しようとしたため、改めてその体を3つに切りわけ、3ヶ所に埋葬しました。
その名残で、「鬼八塚」「首塚」「胴塚」「手足塚」「鬼切石」「鬼八の膝付き石」などが存在しています。
鬼八に関する神話スポット巡りだけでも、高千穂観光を楽しむことができそうです。
鬼八を切った場所とされる「鬼切石」は、漫画”鬼滅の刃”に出てくる主人公・竈門炭治郎が修行中に切った岩と似ていると話題になりました。
仙人の屏風岩(せんにんのびょうぶいわ)
仙人の屏風岩(せんにんのびょうぶいわ)とは、遊歩道の対岸に広がる岩壁のことです。
昭和9年に、この付近一帯が「名勝天然記念物」に指定されています。
槍飛
「槍飛」は、五ヶ瀬川の中で最も川幅の狭いところです。
天正19年に「高橋 元種(もとたね)」に高千穂が攻められ、三田井城が落城。
逃げ出した家来の中で、『手前の岸に槍をついた者は無事に飛び渡り、向こう岸に槍をついた者は川の中に転落した』と伝えられ、「槍飛」と言うようになったそうです。
高千穂三橋
先ほどの「槍飛」付近から見ることができる「高千穂三橋」。
一番下の橋は「神橋(しんばし)」。
最も古く、石造りのアーチ橋です。
真ん中の橋は「高千穂大橋」。
昭和30年に竣工された鋼鉄のアーチ橋です。
一番奥の橋は「神都高千穂大橋」。
平成15年に竣工された一番新しい橋です。
この橋の近くには「道の駅高千穂」があります。
甌穴(おうけつ)
第2駐車場となっている「あららぎ駐車場」近くでは、「甌穴(おうけつ)-Pot hole-」と呼ばれる“深い円筒形の穴”を見ることができます。
このくぼみの中に礫が入ると渦流によってその礫が回転し丸みを帯びた円形の穴に拡大する。
その後川底が侵食の影響で下がり、甌穴のできた場所は水面より高くなる。
その結果、甌穴が地表に見られるようになる。
写真では少し見にくいので、ぜひ足を運んでみてください。
何も柵がないため、落ちないように気をつけてくださいね!
神硯の岩(みすずりのいわ)
「筑紫日誌」に「とくに名前が無いので硯石と名付けてはどうですか?」という文章が載っていたことから「神硯の岩」と名付けられたそうです。
「硯(すずり)」は、書道で使う墨汁を擦るための文房具ですね!
どこの岩??と思ったら、新橋あたりの上部から見たら、この一帯が「硯」の形に見えるようです。
あららぎ駐車場
「神硯の岩」からすぐのところに、第2駐車場の「あららぎ駐車場」がありました。
遊歩道はここまでで、10分~15分ほどです。
第1駐車場の「御塩井駐車場」は、1回500円でしたが、「あららぎ駐車場」は、1回300円と安いです。
※第3駐車場の「大橋駐車場」は無料ですが、「あららぎ駐車場」よりもさらに上の方にあります。
ボートを利用しない方、遊歩道を往復しても大丈夫な方は、こちらを利用した方がお得ですね!
第1駐車場の「御塩井駐車場」は、ボート利用者が多いので、満車になりがちです。
おのころ池
ボート乗り場近くの遊歩道の脇にある「おのころ池」。
チョウザメや鯉が泳いでいます。
かつてこの池には桜川神社があり、鵜の鳥はこの神社に仕える神聖な鳥とされていました。
高千穂神社の春祭では、御神幸みこしが池を三周して、みそぎを行っているそうです。
池の中には、イザナキとイザナミが持つ「天沼矛(あめのぬぼこ)」の先から落ちたしずくが、固まってできたと伝えられる島「おのころ島」があります。
2神が結婚式をあげたところとも言われています。
関連記事
「【阿波岐原森林公園 市民の森】国生みの神・イザナキが禊を行った池が有名な神話スポット!」の記事を読む
鯉にエサをあげることもできます。
水車がありました。
風情があります!
ノスタルジックですね。
癒されます。
月形・日形
「玉垂れの滝」の上にある、半月の岩形を月形といいます。
※おのころ島の上部の崖のところ↓
江戸末期の記録には、月形・日形の絵図も残されていましたが、現在は日形は崩壊し、月形のみが残っているそうです。
東九州自動車道のパーキングエリアに要注意!
宮崎市内方面から高千穂へ、高速道路を利用する方には気をつけていただきたいことがあります。
東九州自動車道の「川南パーキングエリア」から、九州中央自動車道を降りるまでの約50分間、休憩所がありませんでした!!
そんなこととは知らずに行ってしまい、途中休憩したくてもパーキングエリアがなくて、泣きそうでした(笑)
「東九州自動車道休憩案内マップ」NEXCO西日本より
「川南パーキングエリア」から約50分走ったところにあるのが「道の駅 北方よっちみろ屋」です。
高千穂の「釜炒り茶」は、美味しいと評判でしたので購入しました。
その他、干し椎茸・宮崎牛ご飯タレ・だんごを購入!
さらに先に進むと、「道の駅 青雲橋」がありました。
こちらもキレイな道の駅です。
展望台やレストランがありました。
高千穂牛レストラン 和(なごみ)
昼食は、「がまだせ市場 」にある「高千穂牛レストラン 和(なごみ)」さんで“高千穂牛ステーキ”をいただきました♪
INFORMATION
店舗名 | 高千穂牛レストラン 和(なごみ) |
住所 | 〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1099−1 |
電話番号 | 0982-73-1109 |
営業時間 | ランチ 11:00~14:30(焼肉LO13:30 ステーキLO14:00) ディナー 17:00~21:00(焼肉LO20:00 ステーキLO20:30) |
定休日 | 毎月 第2水曜日 |
駐車場 | 無料 |
ホームページ | 高千穂牛レストラン和(なごみ) |
※2021年2月時点の情報ですので、来られる際は、あらかじめ公式ホームページ等でご確認ください。
MAP
店内の様子
店内は、とても広くキレイでした!
こちらは、鉄板席のようです。
ステーキランチ
2,000円の「高千穂牛ステーキランチ」を頼みました。
ソースが左から、「玉ねぎ醤油」「刻みワサビ」「柚子胡椒」です。
焼き加減は、「ミディアム」。
とても柔らかく、美味しかったです♪
サラダや、小鉢(牡蠣でした)も付いてきます。
飲み物は「高千穂釜茶」です。
お茶の香りが良く、とてものどごしが良いです。
ご飯は、おかわり自由でした。
帰りに「釜炒り茶」を無料でいただきました!
至れり尽くせりです♪
ごちそうさまでした!
Photo Gallery
Movie
まとめ
「高千穂峡」は、いかがでしたでしょうか?
- 約12万年前と約9万年前の阿蘇山の火山活動により噴出した溶岩流が、五ヶ瀬川に流れ込み、柱状節理となった
- 「真名井の滝」は、”日本の滝100選”に選定されている滝
- 貸しボートで、柱状節理や真名井の滝を間近で見ることができる
- カモがかわいい
- 久太郎水神があり、水神が祀られている
- 「七ツヶ池」は、三毛入野命が鵜目姫命に一目ぼれした場所
- 「鬼八の力石」は、鬼八という荒神が三毛入野命に投げて、力自慢をした石
- 遊歩道の対岸に広がる岩壁を「仙人の屏風岩」という
- 「槍飛」は、五ヶ瀬川の中で最も川幅の狭いところ
- 「高千穂三橋」は、「新橋」「高千穂大橋」「神都高千穂大橋」の3つの橋のこと
一か所から同時に見ることができるスポットがある - 岩が水流に侵食された「甌穴」がある
- 「筑紫日誌」に登場する「神硯の岩」がある
- 「おのころ池」には、チョウザメや鯉がいる
- 「おのころ池」には、かつて桜川神社があり、高千穂神社の春祭りでは、池を三周して、みそぎを行っている。
- 「おのころ池」には、イザナキとイザナミが持つ「天沼矛(あめのぬぼこ)」の先から落ちたしずくが、固まってできたと伝えられる島「おのころ島」がある
- 「おのころ島」で、イザナキとイザナミが結婚式を挙げたと言われている
- 「玉垂れの滝」の上にある、半月の岩形を月形という
- 東九州自動車道の「川南パーキングエリア」から、約50分走らないと次の休憩所がない
高千穂は、2日~3日間かけて観光スポットを回ることをオススメします!
高千穂峡だけでも1日楽しむことができますよ♪
歴史や神社、パワースポットに神話など、勉強になることがたくさんありました♪
高千穂峡は、とても人気の観光地で、ボートなど長蛇の列ができます。
時間に余裕をもって行かれてください♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。